江戸の切子工芸は、日本橋のガラス問屋「加賀屋」の手代である文次郎(後に「加賀屋久兵衛」と呼ばれる人物である)が大阪で修行を積み、江戸に戻り切子細工を工夫したのが始まりと言われてきた。
 イギリス製のカットグラスを見た文次郎が自らも同様の物を作ってみようと、金鋼砂を用いガラスの表面に彫刻を施した物が最初の江戸切子作品だと伝えられている。
 大正から昭和に掛けカットグラスは急速に発展し、人造砥石を主に用いて更に細かいカットが施せるようになった。
 現在では、人造砥石の他に高価なダイヤモンドホイールを使用した製品を販売している企業もある。
 2002年には、日本でも国の伝統工芸に指定された。
 
江戸切子の歴史とは?!